「国民の食と農やくらし、いのちを考えるセミナー」に参加しました。

2019年10月23日(水)10時~12時、西鉄イン天神2階大ホールにて「第4回 国民の食と農やくらし、いのちを考えるセミナー」が開催されました。

この講演会は、福岡県生協連も参加する「食料の安全保障を考える福岡県民ネットワーク(事務局:JA福岡中央会)」が主催して行われました。基調講演は、東京大学教授 鈴木宣弘氏が、「日米貿易交渉 ほんとうの話~脅かされる日本の食と農~」について講演されました。TPP11が2018年12月30日に発行したが、米国を含めたTPP12の内容を11ヶ国にそのまま譲歩してしまったこと。その後の日米FTA交渉は、牛肉、トウモロコシの275万トンの追加輸入など明らかなTPP越えの内容となっている。日米交渉は、戦後ずっと、米国の要求に順次応えて差し出していく「失うだけ」の交渉が延々と続いてきた。ずるずると米国の要求に応え続ける対米従属的な政治・外交姿勢から脱却できない限り問題は永続することを改めて深刻に認識しないといけない。その他にも、札幌の医師が調べたら米国の牛肉はエストロゲン(成長ホルモン)が600倍も検出されたこと。食パンのグリホサート残留調査のこと。種子法廃止のことなど、を紹介。「安全保障の要として他国が食料自給をどれだけ守ろうとしているかを知るべきだ。貿易自由化は農林水産業ではなく国民の命の問題だ。」と訴えました。このようなセミナーに集う人たちが、自分たちの力で自分たちの命と暮らしを守る強固なネットワークを作っていかなければならないと思った。