「令和元年度福岡県消費生協研修会」が、2月7日(金) 13時30から16時まで吉塚合同庁舎 6階会議室で行われました。当日は、12団体69名の参加者がありました。
・特別報告「消費者支援機構福岡の活動概要」
【講師】 適格消費者団体消費者支援機構福岡 副理事長 安河内肇 氏
・基調講演「現代日本の貧困と格差」
【講師】 特定非営利活動法人 ほっとプラス 代表理事 藤田孝典 氏
どちらの講演も参加者は、自分のこととして受け止めながら熱心に聞き入っていました。深刻化する社会問題を正しく理解し、解決策を見つけ行動する主体になることを皆さん学んだと思います。大変有意義な研修会でした。
以下、参加者の感想文(一部抜粋)を掲載します。
特別報告「消費者支援機構福岡の活動概要」
・トラブルになることは、多いと思うが、相談がたくさんにならないと力にならないと感じた。認知度が上がって事例が増えるともっと力を発揮できる。
・今後、高齢者が増える中、契約関連の訴訟が増えると思います。社会的にも必要とされる組織として、認知されていくと思いました。
基調講演「現代日本の貧困と格差」
・「脱市場化」「脱商品化」に、共助、共同性を追求してきた生協の果たす役割が大きいとのご指摘に、これから何ができるだろうかと課題をいただきました。
・誰しも直面するかもしれない貧困問題。個人が自分を責めるのではなく、社会的な問題として、多くの人がとらえ、主体形成が必要。住宅協同組合の提案は興味深いものでした。
・貧困は個人の問題ではなく社会の問題であること。主体となって声をあげていくことが大事であること。生協に大きな期待をされてあるということが分かりました。
・貧困と格差をめぐる多くの指標を見るにつけ、疑問と怒りとを新たにするとともに「自己責任」がら「協同性」に転換していくことの必要性や、既存の制度・規範への批判や抵抗運動の必要性の意義を感じることができた。
・声を挙げ、自分たちが変えるという主体性をもっていくことが必要であると思いますが、それが奇異の視線で見られるような雰囲気ではなく、権利の主張が普通に行えるような空気を作り出すことも必要との認識を持ちました。