創立45周年記念講演会

福岡県生協連は、昨年創立45周年を迎えました。

創立45周年記念行事として本年6月29日創立記念祝賀会、8月2日創立記念講演会を開催しました。今回は、記念講演会の内容についてご紹介させていただきます。講演会の講師は、フォトジャーナリスト安田菜津紀氏に来福頂き、「写真で伝える世界、東北の“今”」を演題にご講演頂きました。新型コロナウイルス感染症の第7波が猛威を振るう最中でしたが、会場参加者39名、オンライン参加者31名の方が視聴されました。世界情勢が急速に変動する状況にあって、安田氏のお話は、シリア難民、ウクライナ情勢、東日本大震災後の陸前高田市仮設住宅に住む人たちとのふれあいを通じて得られた心が締め付けられるお話の数々を聞くことができました。感動的な安田氏の写真やお話を通じて、私たちは、これからも世界に関心を持ち、日本からでもできるコトはまだたくさんあり、具体的に行動していきたいと思いました。

 

参加者の感想をご紹介します。

・お話しの中であった「情報の格差により命の格差が生じている」という言葉の重みに個人的には非常に痛感させられました。SNS等も活用しながら、自らの意思でしっかりと社会情勢や報道について情報を得ることも必要であり、そういった様々な事実が薄れていくことがないよう、自身の出来うる範囲で情報共有に努めながら、自身を取り巻く環境の中でしっかりと繋げていければと改めて感じています。また、恩送りという意味が持つ本質においては協同の理念に通ずるものがあると考えますので、今後の働き方の中で生かせるよう努めたいと感じました。

・2011年3月、日本が東日本大震災で大変な状況に陥っている中、世界に目を向けるとシリアでは「アラブの春」で大規模な紛争に巻き込まれ、命を落とす人も数多くいたことに気付かされました。報道は公正な立場で真実を伝えないことも多く、一部メディア等の偏向報道を鵜呑みにすれば多くの人の立場や命が危険にさらされるということもよく理解できました。今後は報道の内容を自分自身でよく考え、広い視野から真実を判断できるように見識を深めたいと感じました。

・現地取材から実態を写真を通し、知らないこと・報道されていないことを生の声でわかりやすく伝えてもらい、多くのことを学びました。今後、シリア情勢も気にかけるだろうし、東北の震災復興につてもペットを含めた家族の絆について、あらためて考えさせられました。いろいろ考えさせられた貴重なお話し、ありがとうございました。

安田菜津紀氏 講演の様子

創立45周年記念 講演会場風景

参加者からの質問に答える 安田菜津紀氏